2010

2010年はかなり天候の差が激しかったことが特徴ですが、最終的にクラシックな味わいのヴィンテージになりました。ただし収穫量はこの20年でもっとも少ない年でもあります。
2009年から10年にかけての冬はブルゴーニュでは冷え込みが厳しく12月第3週は気温がマイナス2
度にも達し、深刻な冷害に遭った畑もあります。
2月は雨と雪にブルゴーニュ全域が見舞われました。つまり、冷・雪・雨の冬らしい冬を過ごしたことになります。
春が訪れたのは3月から4月にかけて。春としては例外的に気温が上がりました。
降水量も同じくブルゴーニュ全域で高く推移しました。
もっとも早い畑では4月中旬に芽が吹き始め、すぐにブルゴーニュ全域に広がりました。
5月は一転して気温が下がり、ぶどうの生育にブレーキをかけました。このころ、シャブリとボージョレで生育のスピードに差がが現れ始めます。
6月の気温は平年より高めで、ぶどうの生育は再びスピードを上げました。
6月中旬には日当たりのいい畑で花が咲き始めました。開花期は2008年によく似ています。
7月と8月はどちらかというと冷涼で雨が多く気温も低めになりました。畑全体で花ぶるいが見られ、収穫量が大幅に少なくなることが予想されました。
ぶどうの成熟はゆっくりと進みましたが、9月になると乾いた好天と湿気を追い払う風、温暖な気温に恵まれ、ぶどうはよく熟しました。果汁も徐々に凝縮していきました。
ドメーヌ・ジョゼフ・ドルーアンでは9月23日から15日間かけて収穫を行いました。

ワインのスタイル:
白ワインの醸造は難なく進みました。マロラクティック発酵は長く、アペラシオンによっては数ヶ月に及んだものもあります。
ワインは現在のところ、ややグリーンがかった輝くような黄金色の色調で、フローラルなアロマがはっきとした透明感のある香りがします。ピュアな味わいにはシャープな酸味とミネラルのニュアンスも出ています。
シャブリにはストラクチャーがあり、よく熟した香りとともに酸味もしっかりと残しています。
赤ワインの発酵も同様にハーモニーのあるものに仕上がっています。除梗をせずに仕込んだアイテムも数多くあります。
マロラクティック発酵はやはり遅めに始まりそして期間も長いものとなりましたが、ワインは豊満さと複雑味を増しています。色調は輝きのある美しいルビー色で透明感に優れています。
味わいは血筋のよさを感じさせる高貴さと奥行きがあり、また余韻が長く続きます。特にコート・ド・ニュイではグレート・ヴィンテージとなるでしょう。収穫量が少ないことだけが惜しまれます。

Frédéric J. DROUHIN
フレデリック・J・ドルーアン