2007年 栽培の変動が激しいながらも最後は恵まれたヴィンテージに

概要
 2007年は四季を通じて波乱に富んだ天候をくぐり抜けたヴィンテージだったということができるでしょう。
 天候は気まぐれで急変しました。天候不順は、この年を象徴する特徴です。

 第1四半期は温暖で平年気温を2度上回り、降水量も充分でした。4月は例年よりかなり暑く、月間平均気温は16度にまでなりましたが、これはほとんど6月に近い数値です。07年の4月は1922年以来の暑さでした。
 対して5月は湿度が高く気温も穏やかで、続く6月は非常に雷雨の多い月でした。
 7月は過去30年でもっとも雨が多く、8月もよく降りそして冷涼でした。
 9月に恵みの神が登場しました。ぶどう畑全域で平年以上の日照量に恵まれたのです。

 早熟が予想された収穫は、9月に入ってすぐ、日光が降り注ぎ、乾燥して雲のない理想的なコンディションのもと実施されました。
 この好条件下で、ぶどうは成熟し、味も向上し、かつ酸味も損なわずに済みました。
 自社畑の収穫は3週間にわたりましたが、収量は06年より少なく、過去10年で最少を記録しました。
 ぶどうの選別は、畑の中および時にはワイナリー内でも実施する必要がありました。
 一方、発酵は難なく進みました。ワインにはそれぞれぶどうが栽培された土地の特徴がよく現れています。


 白ワインは非常にピュアで、とても心地よいフローラルなスタイルです。
 シャブリはほとんど磯の香りに近い、ミネラルが強く出ています。
 コート・ドールとコート・シャロネーズの白はフローラルな特徴に厚みがプラスされています。 
 マコネの白は魅惑的でフローラルで白い花から作ったハチミツの風味があります。


 赤ワインは上品なストラクチャーと素晴らしい酸味が生きています。アロマは複雑で、赤い小果実が香ります。コート・ド・ニュイのグラン・ヴァンの出来は均質です。
 コート・ド・ボーヌの赤ワインもエレガントで、非常に果実味が強く、06年より若干酸味が生き生きしていて、ゆっくり熟成するポテンシャルのよさを示しています。

 全体的に、07年は心地よく飲めるヴィンテージで、飲み頃は06年より後に来ますが05年よりは早いでしょう。