2006年 誘惑的で魅惑的なヴィンテージ

概要
 他のフランス各地のワイン生産地同様、ブルゴーニュも天候が安定しない年でした。冬は長く厳しく、ぶどうの発芽が遅れました。春の間じゅう、そして初夏までの暑さはぶどうの生育を促進しました。8月の雨と涼しさはこの生育を和らげました。

 収穫の開始日は平年並みでした。コート・ド・ボーヌでは9月18日に始まりましたが、非常に珍しいことに06年は、最北のシャブリがぶどうの成熟と凝縮が進んでいたためにこれより2日早く開始しています。収穫は通常3週間かかるところ、15日間で完了しました。わたしたちは、糖度と果実味と酸味のバランスの取れたぶどうを収穫したかったのです。また、ワイナリーでぶどうの選別をし、収穫果が均質な状態で発酵を始めました。発酵は早く進んだのは、糖度が高く天然酵母が多かったからに違いません。続く冬のマロラクティック発酵で、ワインは落ち着きました。

白ワイン
 白ワインはふっくらと豊満で厚みがありリッチです。酸味は穏やかな分、ワインは非常に魅惑的に仕上がりました。マコネとコート・シャロネーズは誘惑的、コート・ドールも魅惑的ですが、後者は特に畑の特徴がよく現れています。

赤ワイン
 ストラクチャーはどれも多少なりともしっかりとしていますが、品質はかなり様々になりました。色調はピノ・ノワールらしい美しいルビー色をしています。ブーケは強く、濁りがなく、ピュアで赤い小果実を感じさせます。テロワールの違いを如実に表現している2006年は、コート・ド・ボーヌではどちらかというとエレガントで血筋のよさを、コート・ド・ニュイでは肉厚でストラクチャーの強さが特徴となっています。ピノ・ノワールとブルゴーニュのテロワールの長所があますところなく表現された、楽しく飲めるワインで、リリース直後でも熟成させてからもきっとご満足いただけるに違いありません。

 2005年が複雑味を増すのを待ちつつ、06年は5年後から10年後の間にもっとも美味しく召し上がれるでしょう。